catalinaの時にもHackintoshは一度チャレンジしたのですが、Kextやcloverの設定が理解できず断念していましたが、これから主流になっていくブートローダー「OpenCore」が出たので、このツールを利用して「Big Sur」の夢を無事見ることができました。
目次
Hackintosh後の状態
この記事を書いてる時点でフル活動で1週間ほど仕事で運用してみたのですが、下記にあるようなよくあるトラブルはないです。
よくあるトラブル。
- シャットダウン問題。(正常に電源がきれない等)
- スリープ問題。(スリープ後復帰しない)
- 音声がでない。
- Bluetooth/wi-fiが接続できない等。
上記のよくある症状はないのですが、確認できたトラブルもあります。
1 safariでPrimeビデオとNetFlixが再生できない。
2 一部のアプリでクラッシュ。
3 写真のプレビューでクラッシュする。
PrimeビデオやNetFlixに関しては再生する最初の画面でエラーコードが出て再生できません。いくつかのトラブルシューティング(キャッシュクリア等)行いましたが、改善できず。根本的な解決方法ではないのですが、Google ChromeではPrimeビデオやNetFlix共に正常に再生可能。
Google Chromeやofiice One Note・PhotoShopで書き出し画面でたまにレインボーサークルでフリーズします。アプリの再起動や強制終了では改善しないのですが、本体を再起動すれば改善されます。
写真のプレビューが確認できない時が、時々あります。例えばAirDropで写真を転送します。ファイルは問題なく転送できますが、このファイルを開くとフリーズします。さらにこのファイルをPhotoShopなどで開くと同様にPhotoShopクラッシュします。これも同様に再起動すると治ります。
まだ、1週間ほどなので確認なので確認のできない部分もりますが、iMessage やBluetooth機能は快適でメッセージの送受信や通話までも普通にできます。
Hackintoshパーツ構成
今回のパーツは前回のcatalinaで断念した時の構成で現状Win機で使用していたものを流用しました。
構成パーツ
CPU : 第9世代 インテル® Core™ i9 9900K
MB : GIGABYTE Z390 M GAMING M-ATX
GPU : Radeon RX5700
メモリ : CORSAIR DDR4-2666MHz 16GB x 2
ストレージ : Samsung SSD 500GB 970 EVO M.2 Type2280
CPUクーラ : NZXT KRAKEN X53 水冷システム
電源ユニット : Thermaltake TOUGHPOWER GRAND RGB -750W
無線 :Fenvi T919
他 : GIGABYTEのthunderbolt 3 拡張カード ←失敗
上記画像にあるGIGABYTEのthunderbolt 3 拡張カードを搭載し、LG UltraFine 4K Displayと接続を試みたのですが、装着しただけでは一切認識しません。海外のフォーラムも参考にしましたが、分解し特定のチップのファームウェアアップデートが必要で難易度が高く諦めて、オブジェとして使用することに。
この記事にGIGABYTE製のthunderbolt 3拡張カードを有効化する方法が詳しく記載されてあります。興味ある方は参考までに。
CPU : Intel Core i9-9900K
MB : GIGABYTE Z390 M GAMING M-ATX
GPU : Radeon RX5700
メモリ : CORSAIR DDR4-2666MHz 16GB x 2
ストレージ : Samsung SSD 500GB 970 EVO M.2 Type2280
CPUクーラ : NZXT KRAKEN X53 水冷システム
電源ユニット : Thermaltake TOUGHPOWER GRAND RGB -750W
Hackintoshパーツの選び方
CPUは現状、最近のiMacでも採用されてあるintel第10世代 COMET LAKE-Sも対応してます。AMD Ryzenシリーズも対応していますが、できる限り安定した環境を構築するためにintelに決定しました。
マザーボードは様々なサイトでASUSが使われている事が多く情報もたくさんあるのですが、個人的に相性が悪くトラブルが多かったので、GigaByteにしました。ただ何かあった時や初めての方はASUSの方が無難かもしれません。
グラボは最近のAppleはAMDを採用しているデバイスが多い事もあって、Nvidiaは最近のOSで対応していません。今回使用したのは5700ですが、他サイトでもよく使われているRX 580は価格も2万円前後でコスパよくおすすめです。
無線LANカードはFenvi T919がおすすめ。2.4/5.0Ghzの両対応でさらにはBluetooth までこの一枚で対応しています。
マウスやキーボード周辺機器について
必ず必須というわけではないのですが、キーボードだけはWinとMACでは配列が少し違うのでMAC対応のものを選んでおいても良いでしょう。今回の環境ではロジクールKX1000sとMXTB1sを使用。追加で部屋に転がってたApple Magic Trackpad MC380J/Aも使用しています。接続は付属の子機を使わずBluetooth接続で全て使用しています。
Fenvi T919の性能がいいのか途切れる事もなく使用できています。
用意するもの
MAC OS Big Sur
Mac OS Big Surに対応しているデバイス。インストールディスクを作成するのに必要です。
USB メモリ
16GB以上のUSBメモリがあれば大丈夫ですが、今回は32GBを使用しています。
Big Surの場合はインストールイメージだけで12GB以上の容量があります。
規格は2.0ではなくUSB3.0で作成しています。
使用したソフト
OC Gen-X
GenSMBIOS
構成するMACやシリアルを作成するのに使用します。
cd Desktop
git clone https://github.com/corpnewt/GenSMBIOS
ターミナルを開いて上記コードをコピペすればダウンロードできます。
Clover Configurator
OpenCoreで作成したEFIをUSBメモリにマウントするのに使用。インストール後にM.2 SSDなどから直接起動する時にも使用。
ProperTree
追加したSSDTをconfig.plistに反映するのに使用。
参考にしたサイト
ハッキントッシュに関する情報がたくさんあり、かなり丁寧に説明してくれています。
今回のOpenCoreや作成の手順を初心者にもわかりやすく解説しています。作成前に一度は見ておいた方が良いと思います。
今回使用した、GigaByteのマザーのBIOSを調整するのに活用。BIOSの設定が正しくないとインストール画面にすらたどり着くことができません。これも非常に重要です。
まとめ
今回は詳しい作成手順は省略させていただきます、結局は無事にインストールし起動しているのですが、最初のインストーラー起動画面が日本語ではなくロシア語になり、config.plistも煽ってみたのですが改善できずのままインストールを実行しました。
インストール中に再起動した画面で日本語を選択してインストール完了。
OpenCoreなどの便利なツールやブログ・Youtubeなどにも情報が多くあるのでHackintoshの敷居が少し低くなったように感じました。それでも今回は丸1日かかりましたが・・・
最後に手持ちのMacBookPro(15-inch Late2016)とのCPU/GPUのbench比較を置いておきます。
これからハッキントッシュの夢を見る方へ少しでも参考になれば幸いです。